草刈民代写真集「バレリーヌ」 BALLERINE ESPRIT(幻冬舎)は・・・

画像迷った末に購入いたしました(amazonギフト券で半額負担できたし)。何しろマッシモ・ムッルとの「白鳥」写真が表紙でしょう?! そして、同じく共演者のイーゴリ・コルプとの写真など、去年の「エスプリ」公演の写真が充実しているとのことだったし、引退前数年によく共演していたミハイル・シヴァコフ、コルプの写真点数も多いと聞いたので、気になって・・・。

4/21発売で、amazonではすぐに在庫切れとなり、予約をして4/30第2刷版が5/2に入荷、翌3日に届きました。この好調な売れ行きは、「あの広告」で話題になったせいでしょうが、この写真集を見て、「あの広告」以外にもこれが「売れる」理由を感じた、というか、草刈さん側は「うまいなあ!」と思ったのでした。

この本は、→のケースの中に、黒い写真集と白い写真集の2冊が入っています。ケースに載っている2枚の写真は、それぞれの写真集の表紙となっており、

黒い写真集:「精神/esprit」(写真:Hidemi Seto)

白い写真集:「肉体/matiere」(写真:Tadayuki Minamoto)

ということのようです。この分け方はおもしろいと思うのですが、「肉体/matiere」のほうにも「エスプリ」のステージ写真などもあり、なぜこの写真がこっちなの?と思うようなところもいくつかありましたが、これは「精神」「肉体」という切り口のほか、フォトグラファーによっても分けているからなのでしょうか??(そもそも「肉体」のほうに掲載されている写真はすべてMinamotoさんの写真??) それとあと、「肉体/matiere」はハードカバーで、「精神/esprit」がソフトカバーです。束(つか)はほぼ同じですが、この表紙の材質の違いと、「肉体/matiere」には真っ白なままの余白ページがとても多いため、量的には「精神/esprit」のほうが充実しています。

というわけで、この写真集(のうちの「精神/esprit」)は、草刈さんのファンのほか、「エスプリ」公演のファン、もっと厳密にいうと、「エスプリ」公演や引退前数年の共演者(シヴァコフなど)のファンにとってとても充実した、うれしい内容となっているのです。しかも、とりあげられた共演者との写真の比率から想像すると、(私のような)共演者のファンに買って欲しい!(そうすると、この写真集はよく売れるだろう)という意図を感じてしまうのでした。もちろん、共演者への感謝の気持ちもあったでしょうし、ファンへのサービスでもあるのかもしれないけれど

そして、「肉体/matiere」のほうで、「あの広告」で、より多くの層に強烈にアピールする・・・。

というわけで、「うまいなあ!」というわけです(そして、まんまと私もコレを買ったわけですね~)

画像それぞれの中身については・・・

「精神/esprit」(写真:Hidemi Seto)

約120ページ。原則1pにつき写真1点で、見開き写真もいくつかあります。

「エスプリ」公演の「アルルの女」で草刈さんとムッルが手をつないで入場するシーンのカットから始まり、「アルルの女」が9カット、その後コルプとの「切り裂きジャック」12カットと続き、その後2008~9年のマールイ(レニングラード国立バレエ)公演の各種演目写真、2006年の「ソワレ・ド・ダンス」などのカットがしばらく続きます。

・・・というわけで、「エスプリ」以外の写真ではパートナーはシヴァコフがダントツで、コルプやリエンツ・チャンもけっこうあるし、1点ものとしてはルジマトフ、チィスカリーゼなども。シヴァコフの「竹取・・・」もありますねえ。「鬼才コルプの世界」でのコルプとの「レダと白鳥」が1カットなのが残念・・・。

その後、2009年に戻り「切り裂きジャック」のコルプとのレッスン風景が6カット、そして本番前にメイクを整え、再び「エスプリ」公演に戻りムッルとの「白鳥」が6カット(表紙の写真はこのうちの1カット)、リエンツ・チャンとの「ジムノペティ」が3カット(巻末のキャプションで共演者の名前が間違って2カット分、ムッルになってますが・・・2刷前に修正できなかったんですねえ)、「チーク・トゥ・チーク」が2カット、そしてカーテンコールが4カットで終わりです。カーテンコール写真はいずれも草刈さん1人で、何度か出入りした後にステージ奥へ消えて終わるという構成。まさに「エスプリ」公演を通して、彼女自身のバレエ人生の歩みを語っているかのような印象を受けました。

草刈さんは、「切り裂きジャック」のときも感じましたが、「若者と死」などの写真を見ても、ロングヘアより短めボブのほうが似合いますねえ。顔がお人形さんみたいだからでしょうか・・・。

この写真集の内容(写っている共演者とその数)は、想像以上のものだったので、買ってよかったなと思います。黒テカの表紙なので、指紋が目立つのがちょっと難点ではありますが・・・。


「肉体/matiere」(写真:Tadayuki Minamoto)

一方、こちらには写真の説明はなく、スタジオ内側から窓を写した写真がら始まり、スタジオでのレッスン風景、スタジオのドアを出て、ヌード写真(上半身のみ)に突入します・・・中ほどで「エスプリ」のステージ写真や舞台裏写真を数カット、また「精神/esprit」のほうで取り上げられてなかったアンコールの写真を経て、再びヌード写真へ。今度は前半より露出が広がり(新聞広告写真はこのうちの1カット)、最後は全裸立位正面のスナップ写真ふう1カットで終わっています。

ヌード写真は、バレエのポーズをとったり踊っている写真がほとんどで、胸を露出した白鳥・・・なんて、自然界の白鳥は裸なんだからこっちのほうが自然といえば自然なのかもしれないけど、やっぱり女性のこういう露出を普段見慣れない日本人の私は、正直違和感を覚えました。ルグリの写真集でもパリ・オペの女性たちが(もちろん男性たちも)大胆に裸体をさらしていましたが、あれもちょっとね・・・な印象だったので、まして日本女性が・・・という印象をどうしても受けてしまうんですね~。ヌード写真の点数も私は多いと感じました。

「精神/esprit」の巻末には「踊っている私はもういない。」・・・「もう、そのような記憶や想像のなかでしか、踊っていた私は存在しない。」、「肉体/matiere」の巻末には「私は’踊り’に囚われる生活に終止符を打ち、’踊る’ことがから自分を解放した。」という短いメッセージが添えられています。

このテの写真をプロモーションの「attention」に用い、そしてこのテの写真ネタで騒ぎ立て、偏った印象を与えるマスコミ。そういうのには大変嫌悪感を持ちますが、彼女がここでこういう写真をとり、残しておきたかった理由はわかる気がします(写真集という形であんな広告まで出して世間に広める必然性があるのかどうかは別として・・・)。ただ、なぜこの時期(引退後1年経過してから・・・・)?という疑問もあります。これが引退後数ヶ月以内であればもっと自然だったのでしょうけど・・・「心の引退(=解放)」にはしばらく時間がかかった・・・ということでしょうか。

個人的には、白いほうにはあまり興味がなく、今後開いて見る機会はほとんどないと思いますが、この中に数点載っている「エスプリ」関連写真がけっこういいんですよねえ。レッスン合間の草刈さんとムッルとの2ショット(小さいけど)とか、ステージ終了後に撮影したと思われるオールキャストでの見開き写真とか、あとこっちで取り上げられているステージ写真は官能的なものが多く・・・。

というわけで、両方とも保存版です。

*↓サイトのレビューにあるようなマイナスのイメージは少なくとも私は持ちませんでした。「白いほう」「ヌード」の話題ばかりが持ち上がるのも・・・なんだか変な感じがしますが、まあああいう宣伝をしたんだから仕方ない・・・のかな。


BALLERINE(全2巻)―草刈民代写真集
幻冬舎
草刈 民代

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この記事へのコメント

く~てん
2010年05月05日 10:40
お久しぶりです。
あの広告には正直「なんだかなぁ…」と思いましたが、実際に写真集をご覧になったうるるさんの考察を読んで、なんか納得しちゃいました。総合評価的には「買い!」みたいですね。
草刈さんはともかく、共演者の写真が充実してるのかぁ…購買意欲をかき立てられます~。
さるしっちゃー
2010年05月05日 23:22
く~てんさんだ!こんばんは。ご無沙汰してます。

そっかー。他の共演者ファンの購入も見込んでいる?としたらすごいね。あと1年くらいしたら、ブックオフに出まわるかなあ。ははは。amazonのレビューに、オシリのこと書いてる人がいて、可笑しかった。そういう「期待」を持って見るのかあ。ふふふ。
うるる
2010年05月06日 01:46
く~てんさん、(こちらこそ)ちょっとご無沙汰しています。

あの宣伝で、バレエファン、また彼女のファン以外で(単に45歳の女性の裸身への)興味本位で写真集を求めているケースもあるように感じています。それは彼女の意図するところだったのかどうか「?」ですが・・・。

共演者では、一番大きく、いい写真がたくさん載っているのはコルプかなあ。シヴァコフは点数はいいけれど、サポートしているものばっかりであまり印象に残らない写真ばかりです。その点からしても、やはり「エスプリ」公演ではこういう写真集も意識して撮影したんじゃないかなあ・・・と。
うるる
2010年05月06日 01:53
さるしっちゃーさんもおひとついかがですか?(笑)
特に↑のような理由で、コルプ好きにはお勧めですよ♪ 「切り裂きジャック」のレッスン風景の見開きアップなんか、なかなかよい写真です。これは草刈さんの写真集だから、「モレルとサン・ルー~」はさすがに載ってないんですけどねえ。「モレル~」の写真集が出たら、それだけでも買うぞ(笑)。
く~てん
2010年05月06日 09:34
さるしっちゃーさん、お久しぶりです!来月はいよいよSWAN LAKEですね♪

皆様が大絶賛された「エスプリ」公演を私は観ていないんですよ~。なので余計にどんなだったか知りたい気がしちゃって。特にコルプの切裂きジャック!でも草刈さんのファンではないのでちょっと迷う(苦笑)確かに、バレエファン以外で別の目的がある人も買っていそうな予感。
うるる
2010年05月06日 09:49
く~てんさん、おはようございます。
そうですよね、く~てんさんは観ていらっしゃらないんですよね、この公演。

・・・
私も同じ理由で、どうしようかとぐずぐずしていたんですよ。

草刈さんのファンは、黒い本と白い本の両方を。
単なるバレエファンまたは共演男性のファンは、黒い本を。
裸体目的の方は白い本を。

バラ売りのほうがよかったんだけどなあ。この白いほうの今後の扱いに実は困っています。エスプリ関連写真のみ切り取って黒い本と一緒に保存して、残りは・・・うーん^_^;
さるしっちゃー
2010年06月05日 14:21
http://www.nhk.or.jp/park/yotei/index.html
こんにちは~。
11日にこちらで写真集の話題になるみたいですよん。
NHKスタパ 草刈民代出演。龍馬伝にもまたまた出演するらしいですね。
うるる
2010年06月05日 23:48
さるしっちゃーさん、情報ありがとうございます。しっかり携帯のスケジュールにチェック入れましたので、録画して見てみたいと思います。

龍馬伝も毎週録画して見ていますよ。ちょい役とはいえ、いい役を次々ゲットしますよね。

大河ドラマといえば、長男が最近古い大河ドラマのDVDを見ることに凝っていて、先日数年前放送された「風林火山」を見終わり、今、15年ほど前、緒形直人主演の「信長」を見ているのですが、みんな若い!です。内容も役者の演技も演出も上手だった「風林火山」の後に見るとかなり見劣りがするのですが・・・。

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    Excerpt: 久々の草刈さんの話題。というのも、朝日新聞への全裸の全面広告掲載ということで話題になっているアレです。2冊組写真集!!その名も BALLERINE ESPRIT。そのケースの写真には、あの「エスプリ」.. Weblog: きょうの映画、きょうの音楽、きょうの本etc. racked: 2010-05-04 09:06