映画「ジャスティス 闇の迷宮」JUSTICE~DARK LABYRINTH~(DVD)

画像1970年代、軍事政権下のアルゼンチンで政府が関与したとされる多数の「失踪」事件が発生したという事実を背景に、政府の陰謀に立ち向かう夫婦の姿を描いた政治サスペンス。主演はアントニオ・バンデラス!!ということで、見ました。

まず、アントニオ・バンデラスですが・・・この映画が2003年製作(公開?)ということは、「レジェンド・オブ・メキシコ」とほぼ同時期のようですが、見た目は・・・かなり違います。こちらでは顔じゅう(?)濃いおひげに覆われていて、せっかくのお顔が見えない!! アクションもないし、これなら別にアントニオが演じなくてもいいじゃない?と思わないでもないけれど、アントニオは時々こういう「ド・社会派~」な映画にまじめに出演していますね~。

アルゼンチンの歴史をこれは少々お勉強しなければいけません。問題の軍事政権は1976年のクーデターから始まり1983年まで続いたんですね。あの「エビータ」の時代の30年ほど後。でもって、1983年といえば「フォークランド紛争」。これを機に軍事政権時代が終わったんでしたね。

で、この軍事政権時代に起こった不可解な出来事がこの映画で描かれているわけです。1980年前後といえば、「ついこの間」じゃないの(←いえいえ、四半世紀は経過してますって)

1976年のクーデターによる軍事政権の成立以来、アルゼンチンでは不可解な市民の失踪が相次いでいた。首都ブエノスアイレスで児童劇団を主宰しているカルロス(アントニオ・バンデラス)は、ジャーナリストの妻セシリア(エマ・トンプソン)と一人娘テレサの3人で静かに暮らしていた。セシリアはその強い正義感から市民の失踪事件の真実を追求し、カルロスの反対を押し切っても政府の陰謀だと公表しようとしていた。そんなある日、帰宅したカルロスは妻がいなくなっていることを知った。セシリアは、秘密警察に拉致されていたのだ。

しかし、ひどすぎですね、これは。戦時中の占領地では多かれ少なかれこういう非人道的なことが行われていたのでしょうが、ほんの四半世紀前に自国内でこんなことをやって、それが何年も続くなんてねえ。どうかしています。何でこんなひどいことができるんでしょう。こういうのを見ると、性悪説を信じたくなりますね~。

恐るべし、軍事政権。ある意味、戦争より怖いですね。

「失踪」の一言で片付けるにしては、あまりにむごい現実。ちょっとしたことでとっ捕まえては、監禁、拷問(女性はレイプも)、果ては殺害まで。そして、その「失踪」した市民の数は何と3万人というから驚きです。

アントニオが扮したカルロスは、妻と娘を愛する普通の市民。ところが、ある日、自分の中にある力が潜んでいるのを知ります。このあたりが、ややサスペンスというよりファンタジー???っぽくもあるのですが、流れとしてはあくまでも社会派サスペンスとして、わりと自然に受け入れられました。

エマ・トンプソン扮するセシリア。強い女性ですね。娘まで捕らえられ、すぐそばでレイプに拷問を受け、みるみる衰弱していって・・・。とても正気を保てませんよ、あれじゃあ。そりゃあ人の一人や二人は殺したくもなるでしょう。でも、殺しちゃったのは、悪魔のようなやつらの中ではまだまともそうな人だっただけに、ちょっと意外でした。殺すなら、あの憎っき上官をやれよと。しかし、この映画のエマ・トンプソンは、ときどきあの田中真紀子さんに似て見えるんですよね~なぜか。強い女性なのは同じか・・・。

ルーベン・ブラデズ、あれ、どこで見たっけ?と思ったら、「レジェンド・オブ・メキシコ」のFBIさんでしたか。今回も「いい人」ベースの渋い男の役でした。

この映画、実は最近まで存在を知らなかった(アントニオファンのくせに・・・)のですが、日本未公開?かと思ったら、一応ひっそりと公開はされていたようです。


監督・脚本:
クリストファー・ハンプトン
出演:
カルロス/アントニオ・バンデラス
セシリア/エマ・トンプソン
シルビオ/ルーベン・ブラデズ
エズメ/マリア・カナルス
グスタボ・サントス/クノ・ベッカー
テレサ/レティシア・ドレラ
アモス・シュテルンベルク/ジョン・ウッド
サラ・シュテルンベルク/クレア・ブルーム
グスマン将軍/アントン・レッサー

アメリカ=アルゼンチン=スペイン=イギリス 2003年

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この記事へのコメント

りょん
2008年06月27日 10:24
こんにちは。今週は大きな行事が無い週ということも有り,
水曜に家族を送り出して,すぐに朝イチで「インディージョーンズ」を見てきました.いやー、楽しかった♪
最近は,シネコンめぐりに嵌っていて,
実は,うるるさんの隣の県に住んでいるのですが,何気にシネコンが充実しているわが町なので,レディースデイを活用しながら
映画館のチェック,そして映画館そのものの雰囲気を満喫しております。
次回は「奇跡のシンフォニー」を見ようと機会を狙っています。


うるる
2008年06月27日 12:35
りょんさん、こんにちは。
「インディージョーンズ」楽しかったですか。じゃ、見に行こうかな~。以前から家族で見ようと言っていた邦画を見そびれ、じゃあ次は「インディ~」かな~と言ったら、次男は怖そうだから・・・と乗り気ではなく、これやあもう当分家族では見られないかと思ったんだけれど。

「奇跡の~」はぜひ見たい映画なんです(これは平日お一人様コースで)。でも、このごろ忙しい上に気合不足も手伝って、映画館が遠のいています。来週あたりなんとか時間をつくって行かなきゃね~。

ところで、りょんさんは西隣ですか?東隣ですか?(以前お聞きしてましたかしら??)
りょん
2008年06月27日 13:08
インディージョーンズ,見ておいたほうが良いですよー。
虫がにょろにょろ出てきて,ミイラを掻き分けて…なシーンもありますが(笑)

ところで、地元はカープの本拠地のほうです。
ちょっと郊外に出るとただの山ばかりな土地ですが、シネコンと郊外型ショッピングセンターには事欠かない所です。
高速沿いに点在してるので,いろいろ見て回っています。

うるるさんは、高橋大輔君の地元ですよね?
実は何気にフィギュアスケートも好きなんです。シーズンオフとともに熱も冷める派ですけど…。
2008年06月30日 12:14
りょんさん、観てきましたよ、インディージョーンズ。スケジュール的に無理なのに強引に見てしまったから、昨夜は完徹で埋め合わせをしなくてはならず、お返事&記事アップが遅くなりましたが・・・。

そうですか、西のほうだったんですね。もう何年も行ってないな~と思ったら、うそでした。3年前の夏に平和公園界隈に行ったのでした。広島はアストラムラインとかもあって便利ですよね。

はい、大輔くんの地元です。でも、去年抽選にはずれて地元リンクに見にいけませんでした。

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