BOUND(バウンド)[縛られた男]jose maria tirado出演(勅使川原作品)

jose maria tirado出演の勅使川原三郎さんの作品が本日クラシカジャパンにて放映された。
出演のメーンはもちろん勅使川原さんで、中盤から女性が登場し、その後舞台が林の中へと移り、オオカミ(ホセ)が登場する。ホセは黒シャツ、黒ズボン(←着ぐるみではなかった。ほっ^^;)。今よりかなりスレンダーな印象で、若オオカミらしく(?)いい感じに踊っている。ここではホセはドイツ人っぽく見えるんだけど、なかなか素敵なお姿でしたよ(#^.^#)

バウンド [縛られた男] [出演]勅使川原三郎(縛られた男)、コリンナ・ハルフォウク(女)、ホセ=マリア・ティラド・ネヴァド(狼)、イルゼ・アイヒンガー(語り部)
[振付]勅使川原三郎  [原作]イルゼ・アイヒンガー
[音楽]ディミトリ・ショスタコーヴィチ『弦楽四重奏曲第13番変ロ短調/第14番嬰へ長調/第15番変ホ短調』 [演奏]フィッツヴィリアム弦楽四重奏団 
[制作]2002年 これは舞台ではなくフィルムのようで、ドイツで放送されたという情報あり(1時間程度の作品)。

クラシカジャパンサイト参照。
http://www.classica-jp.com/ballet/index.html

この作品のあらすじ(原作)・・・ある日男が目覚めると手足を縛られていて動けない。縛った紐で体を傷つけないようにゆっくり動いていたら、その姿をサーカス団長に見られた。団長は、その動きの美しさを大層気に入り、彼をサーカスに連れて行くと、たちまち人気者になる。団長の奥さんが縛られた男を気にかける。縛りを解けば男は去っていくだろうという不安もあるが、それでも縛りを解いてあげたい・・・(彼に恋をしたんだと思う)。そんなある日、サーカスの若オオカミが逃げ出した。縛られた男は林の中で若オオカミに遭遇し、オオカミは縛られた男に屈服した。しかし、オオカミの屈服しながらも立ち上がろうとする姿に男は慈悲の心を持った。・・・(略)文はともかく、解釈が難しい(苦笑)。

勅使川原さんの作品を語れる知識も経験もないし、またドイツ文学に関してもしかり・・・。
というわけで、作品についての批評は私にはできないけれど、一ホセファンしてホセシーンについてのただの感想。中でも(  )内は私の勝手な解釈・妄想です(^_^;)

映像であるせいか、KAZAHANAよりはとっつきやすいように思った。登場人物も3人で、シンプル。
ホセは若オオカミの役で、「縛られた男」に絡んでいく。
最初は暗い林の中で男と出会い、威嚇しあうように踊る。
そして、一度男に屈してからは、互いの間に何らかの絆が生まれているような感じで一緒に踊る。
(2人ともなにやら楽しげに見えた・・・まるでswanlakeの2幕のよう・・・)。
男が去っていくと、その後を若オオカミが追っていく。
*原作によると、男はオオカミに慈愛を感じたとある。
*撮影現場は相当寒かったんだろう。吐く息が白い・・・。


彼らがともに踊る姿を皆が見たがったため、今度はグリーンの芝を敷き詰めたアリーナで縛られた男と狼が踊る。これは見せ場。ホセオオカミは、くるくると回転ジャンプをしたり、男に体重を預けたり・・・。
(まるでswanlakeのタンゴデュエットのよう。曲の雰囲気は相当違うけど・・・男同士だし。あ、ホセは男じゃなくてオスだった^^; あ、オスかどうかはわからないけど、きっとオスだと思う)

そして、女にピストルでズキューンと撃たれて、バタッと倒れる。オオカミのように体を丸めて・・・。
(なぜ女が撃つのか・・・原作では縛られた男が撃ったのに。この作品では登場人物を3人に絞り、縛られた男をめぐる三角関係を強調したのか・・・。女は男と戯れる若オオカミに嫉妬した? ここらもswanlakeっぽいぞ)

それにしても、勅使川原さんは独特の世界があるなあ。ゆったりとした体の動き。静。
その独特の世界の中に、ホセは若いオオカミとして(やけに長身でスリムなオオカミだけど・・・^^;)
自然に溶け込んでいた。縛られた男とオオカミとの絆のみならず、勅使川原さんとホセとの絆をも感じてしまった。

この作品の放映は、今後も何度かあるもよう。いずれもクラシカジャパンにて。
6/2 0:20~ 6/14 0:30~ 4:30~ 6/15 7:10~ 6/17 11:30~ 

原作にこんな記述がある。縛られた男の動きを見ていたサーカス団長の言葉。

「朝の光の中縛られた男が物憂げにうつむきながらこちらへやって来るのをじっと見詰めていた。縛られた男は立ち止まり、何かを掴もうとしている様子だった。男はひざを曲げ、片手を伸ばしてバランスをとり、もう片方の腕で地面に転がっているワインボトルを取って立ち上がり、それを振りかざした。男は縄が肌に食い込まないようにゆっくり動いたのだが、それがサーカス団長の目には、はやい動きをわざと押さえているように映った。このえもいわれぬ優美な動きに団長は一目ぼれしてしまった。・・・(略)・・・若い豹のジャンプにだってこんなに魅了されたことはなかったのだ。」

この「縛られた男」の姿が勅使川原さんの表現と重なっているような気がするし、ホセにもフィットするところがあったんじゃなかろうか・・・。

↓原作本。横書きで読みやすい。「縛られた男」は表題作の短編で20p程度。
縛られた男

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