重松清著「十字架」

重松清の作品って、教科書に出ていたり、国語の入試問題や問題集の定番だから、よく目にするけど、ちゃんと1話読んだのって、意外とこれが初めてでした。

家庭教師先の教え子(当時小6)が「今、はまっているんだ」と言っていて、読み終わったあと、貸してもらって読みました♪(この子とは、本の貸し借りを時々している・・・)

軽い気持ちで読み始めたのですが、冒頭からずずんと重く、それでいてやめられない・・・

今どきの小6女子が「はまる」というようなタイプの本ではありませんでした。
(女の子はこういう本にはまれるぐらいの読書力がついてきたんだなとちょっと関心・・・)


いじめを、いじめられる側でも、いじめる側でもなく、まわりにいたクラスメートの目線でかかれており、さらに陰の主人公(実はこっちが本当の主人公だと思うけど)である被害者の父親目線でもあり、まさにこれは重松ワールドですよね。

息子の「友達」にああいう態度をとる被害者の母親の気持ちはとてもよくわかります。

そして、息子の発見者となった父親・・・。





いじめは犯罪。傍観者たちも。

でも、自殺がどれだけ家族を傷つけるか・・・。

気づいてやれなかった、相談してもらえなかった・・・親はいたたまれないですよね、一生。




物語の最後に出てくる十字架がよいですね。
重いはずなのに不思議とどこか清々しくて。


十字架 (講談社文庫)
講談社
2012-12-14
重松 清

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