映画「ブロークバック・マウンテン」BROKEBACK MOUNTAIN

画像公開を今か今かと待ち望んでいたわりには、ようやく鑑賞(^^ゞ
きょうを最後にあしたから夜1本だけになって1週間で終わっちゃうみたいで、滑り込みセーフで。

この映画、切ない・・・この一言に尽きますね。

お互いに愛し合いながらも、一緒になれない苦しみ、
家族をだましている苦しみ、
そして何より、神をも裏切る行為という重たい十字架を背負って、自分を偽り生きている苦しみ。

何度か「添い遂げられ」そうなチャンスがあるものの、運命のいたずら(?)ですれ違い・・・
悲しい結末を迎えてしまいますが、イニス(ヒース)の最後の台詞が胸を打ちます。


それにしても、ちょうど今読んでいる(もうすぐ読み終える)本が「禁色」@三島由紀夫なもんで、
「その」苦しみによけい感情移入されてしまうんで、自分のことのように苦しかったです。

それらの苦しみから時折解放してくれる、この世のものとは思えないような
大自然の美しさが、また心憎い。
羊の大群(?)にはびっくりするとともに、じ~っと羊を眺めていたら、眠くなりかけたけど。

ヒース・レジャージェイク・ギレンホール、いい演技をしてましたね~。
ジェイクが若いのは知っていた(この間、高校生役してたし・・・)けど、ヒースも意外と若く
ジェイクと1歳違いだったんですね。
25歳そこそこで、20歳~40歳の20年間の成長っぷりというか、落ち着きっぷりというか、
老けっぷりというか、もすばらしかったと思います。


それにしても、楽しい思い出の山を下り、それぞれ妻子持ちとなった4年後に再会する場所
としてあの場所(イニスの家の前)はまずすぎなんじゃないでしょうか。

妻子の前で「がまん」できる自信があったんでしょうか?
それなのに会うと我慢できずにあんな危険な場所であんなことを・・・あれはいけません。
奥さんがお気の毒すぎ。

ブロークバック・マウンテンでの「間違い」さえなければ、まともに生きていけたかもしれない
イニスは、ジャックによって人生を狂わされてしまったわけですが、ああいう形の最後を迎えて
ようやく苦しみから解放されたのかもしれませんね。
救いは、娘1が彼を愛してくれたことでしょうか。その娘1も早々に結婚相手を見つけ、
家族からも解放され、安らぎを得たのかも・・・。

映画を観ると、いつも気になる原作とサントラ。
原作は安いけど、すぐに読めないので7人待ちの図書館にたった今予約を・・・。

この映画を観ながら起こった欲求2つ。

その1、キャンプに行きたい!
GWの山はまだ寒いから近場でどこかに行こうかな。

その2、ウイスキーが飲みたい!
ジャックがテキサスの酒場で飲んでた生ジョッキもウイスキー(バーボンか?)も実にうまそう~。

ブロークバック・マウンテンの牧場の雇い主のおじさんはデニス・クエイドのお兄ちゃんだった
んですね。なにやらギャラ関係でトラブっているようですが・・・いい映画なだけにこういう汚点
が残るのは残念。


2005年 アメリカ
監督 アン・リー
原作 アニー・プルー
脚本 ラリー・マクマートリー 、ダイアナ・オサナ
音楽 グスターボ・サンタオラヤ
出演  ヒース・レジャー(イニス) 、ジェイク・ギレンホール(ジャック)
    ミシェル・ウィリアムズ 、アン・ハサウェイ 、ランディ・クエイド

◆公式サイト http://www.wisepolicy.com/brokebackmountain/top.html

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この記事へのコメント

みやび
2006年04月14日 17:42
行ってきましたね。
私が一番ぐっとキタ所は、①アルマJr.とイニスのシーン。②イニスとジャックの最後の逢瀬。③ラストのシャツのエピソードだな。
私2回目を観に行きました。1回目を観てから、日が経つにつれジワジワとくるものがあるんですよね。
とっても綺麗な恋愛ですよね。「切ない」うんうん、この一言に尽きますね。

その1・その2、賛成~!(エッ?
TB送りますね。悪いんだけどうちの方にもテストしてみてもらえませんか?うるるさんと同じウェブリブログの方からのTB、以前成功したの。
うるる
2006年04月14日 19:12
みやびさん、ほんとだ、TBできたみたいですね、よかった(^_^)

今夜は夫が歓迎会とかで飲みなの。今から息子らと手抜き料理(夫がいないと、お好み焼きになるの)・・・って、今から遅いですね。本読んでる間に隣で長男は制服のまま転寝をはじめ、次男はだれにもじゃまされずに一人でカード遊びに興じていて・・・。

家に残っているサケを探してこっそり飲もうっと。
あ、でもまだきょう仕事してないぞΣ( ̄□ ̄;;;)!!

2度目観たのか~~そりゃすごい熱の入れ込みようだわ。
私は隣のお部屋でやってた「リバティーン」が、早く観ろと訴えかけていたようで、来週あたり行かないとこれももう打ち切られそうなんですよね・・・。

女×女より男×男の方が数も多い(だよね?)のは、雄のほうが衝動的、本能的性欲が強い上にロマンチストだからでしょうかね。それに、やっぱり美しい??から???(←そりゃ、人によるけど・・・どうも読み終えた小説とごっちゃになってます。)
amica
2006年04月14日 20:03
私もウイスキー飲みたいです!

…というのは置いておいて(笑)。ぴ~さんのところで読んでとっても面白かったのですが、うるるさんの感想もとっても素敵。絶対見なくてはと思いました。映画館では無理だけれど。私、なぜか男×男の話を読むと感動するんだけれど、やっぱり観念的な恋愛にあこがれるからかな。男×女の恋愛はなんといっても自然だから。

『読み終えた本』のレビューも絶対書いてくださいね!!!!
うるる
2006年04月14日 20:33
男同士の愛って、最初から「それ」目的のものはまた別として、この映画のように友情が度を越して自然な形でっていうのは、当たり前なこととして受け入れられますね~。女性としてはしゃくではありますが、ひとごととして見聞きするのは一種の美学ですね。
みやび
2006年04月14日 21:26
↑のうるるさんのコメント、ズバリ的を射てますね。私は思っていることを文章に表わせないので^^;
この作品、あれだけ前評判が高かったというのに(ほぼ確実かと言われていたにも拘らず)オスカーを逃しましたね。結局のところ、まだ根強く差別が存在しているということですよね。保守的だということ。自由の国ってどういうことだろう。(と小一時間…)「クラッシュ」もよかったですけど。
まぁそれは置いといて、男×男ということでイロモノ…なんて差別(?)して観ない方がもし居たら、それは勿体無いと思いますね私は。色々と考えさせられるはず。
うるる
2006年04月14日 21:42
オスカーだの何だの賞自体にあまり興味がないのでよくわかりませんが、まあオスカー向きな作品ではないような気がしましたねえ。ランディ・クエイドが怒っていたのも、低コストの地味~な映画だからとギャラを値切られていたんだそうですが、ふたをあけてみれば予算はかけてるわ、結果オスカーにノミネートされるわ、評判になるわでね。

大昔(アレキサンダーのころ)はごく普通だったゲイをあれだけ毛ぎらいするっていうのは、やっぱり子孫繁栄の危機を恐れたからだろうし、なぜ危機に感じるかというと、それだけ多くの男性がその道にひきつけられることだからではないかしらなんて想像してみたりしています。
Elie
2006年04月14日 23:40
こんばんは。TBさせていただきましたので、後ほどご確認下さいませ。

タイムリーに「禁色」を読んでいらっしゃるとのことで!
私が初めて三島作品に触れたのが「禁色」なのです。色々とややこしくて大変な作品でした…

>ひとごととして見聞きするのは一種の美学
という、うるる様のコメントに納得しました。そうなのですよね。
彼ら自身の関係の始まりが限りなく純粋であるから、例え同性同士で口を吸っていようともそこから匂い立つものは美しくさえあり、それを美しいものとして何か芸術品のように眺めている自分が居るのです。
うるる
2006年04月15日 00:00
Elieさん、TBありがとうございました(こちらかもさせていただきました)。
「禁色」、そうなんです。先日の「アレクサンドロスと少年バゴアス」に続き、これ。そしてまたもう一つその種の読みたい本を目の前に・・・苦笑。
最初に読んだのが「禁色」だったんですかあ?おいくつのときでしょう?
・・・という私も「仮面の告白」だったかなあ、最初に読んだのは。当時は中学生だったと思うので、全くもっと理解できていませんでしたが・・・。
amica
2006年04月15日 02:51
映画を見てから出ないとなんとも言えないんですけれど、やっぱりこういう場合の妻の立場って気になりますよね、女としては。

イタリアで数年前に「Fate ignoranti見知らぬ妖精」っていう映画があって、舞台はローマ、高校時代からのベスト・カップルだった夫が(30代半ばくらい)交通事故で死んじゃったらなんと美青年の彼氏がいたことが発覚する、というところから始まる映画で主人公と美青年がお互いを認め合うまでを描いているんですね。
それを見るまで私は「男性でゲイの傾向があることは全然問題なけれど、それを隠して結婚するって絶対許せない」って思っていたんですが、この映画を見て「人間、どうしても言えない事ってあるんだ」と思えるようになったんです。ブロークバックもそうなのかな…
うるる
2006年04月15日 09:06
結婚しなきゃいいのにねと思うんですけどね。
当人たちはいろいろ複雑なんでしょうね。
結婚することで「変われる」と思ったのかもしれないし、世間の目をはぐらかす隠れ蓑なのかもしれないし、生活のためにやむなくなのかもしれないし。
Elie
2006年04月15日 19:37
こんばんは。
「禁色」を読んだのは割と最近なんです。東京バレエ団が「M」を上演した前後に読んでいたので。(年は秘密でvv /笑)
その後、「仮面の告白」「金閣寺」と続けて読み、次は「鹿鳴館」を読もうと思っています。三島は難しいですが、普段直感的に考えていて言葉に出来ない事柄をさらりと書いてあったりするので、その辺りで感動しています。

友人1が、描写は綺麗なんだけどホモ・セクシュアルの描写は頂けない~と「仮面・・」を読むのを途中でやめたそうです。やはり好き好きなのかな、と。ブロークバック・・も、そういう面でも賛否両論あるようですし。
因みに、友人1には興味が無いと振られてしまったブロークバック登山ですが、友人2はホモの描写が気になる、と乗りに乗ってくれました。単なる同性愛映画ではないのですけれどね(笑)

記事と微妙にずれたコメントで失礼しました~(^-^;)
うるる
2006年04月15日 19:46
Elieさん、最近でしたか・・・安心しました(笑)。
映画とかだとち18禁とか15禁とかあるけれど、こういう文学小説にはないですもんね。でも中学生が読む本じゃない。しかし、そうとは知らずに読んでましたねえ。同級生の男の子で三島にはまった子がいましたよ・・・で、単身田舎から東京へ状況して芸術系大学附属の高校へ(笑)。

その描写って、人によってはやっぱり許せなかったり、嫌悪感を抱くものなんですかね。私は男×女にせよ、男×男にせよ、あまり変わらない・・・というか、むしろ男×女の描写よりマシかと思ったりもするんだけど、女×女は気持ち悪いかな(あ、「モンスター」でシャーリーズとクリスティーナの見たけど平気だったか・・・)。
ぴ~
2006年04月16日 00:15
同性愛の歴史ということだと、海野弘という方の「ホモセクシャルの世界史」という本がとても面白く勉強になるのでお勧めです。すごく長いし高いので図書館にあれば是非。
それこそアレキサンダーの時代から、現代に至るまでの歴史を網羅しています。それだけ長い歴史を扱っているので深く掘り下げてはいないけど、知識を得るにはいいでしょう。わかりやすいし。やはりギリシャの愛というほどで古代は同性愛はあたりまえのことのようだったようです。この本は、あとディアギレフとバレエ・リュスコネクションのあたりが結構詳しいので、バレエファンにもお勧めですね。
うるる
2006年04月16日 09:50
ぴ~さん、すごい本読まれてますねえ。お勉強熱心!
図書館にはしっかりあるようですから、今度行ったら借りて・・・って、
でもこれカウンターに持っていくの、ちょっと抵抗あるなあ。
なんといってもストレートなタイトルにこの表紙絵・・・・。
現場でざっと見しようかな。

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